RDM社 MICR検証器(磁気インキ文字読み取り検証器)

RDM社はカナダのオンタリオ州ウォータールーに本社を置き、 銀行、小売業者、決済処理業者、政府機関向けの電子小切手変換システム、ウェブベースの画像およびトランザクション管理サービス、 また、さまざまなグローバル顧客向けの印刷品質管理システムおよび画像品質システムをご提供しています。
MICRとはMagnetic ink character recognitionの略で「磁気インク文字認識」の意味です。
小切手にはMICRの技術が使用されており、RDM社は専用の検証器を世界で唯一ご提供しているメーカーです。
検証器は大判から読み取れるQCVシリーズとカットしたシートから読み取りをするQCXシリーズがあります。

QCVシリーズ

特徴

RDM社のMICR(E13B)専用検証機であるQCVシリーズは小切手や手形用紙の印刷工程において、 MICR印字の磁気レベルが規格に適合しているか否かを簡単に検証できるモデルです。
印刷されたシートから一枚ずつ小切手や手形のサイズにカットすることなく、大判のままで印字列をチェックすることが可能です。
従来の手作業の手間を省くだけでなく熟練を必要としないので誰でも簡単に検証作業ができます。

・QCV本体表示画面例

特徴

  • 印刷現場でのスタンドアロンのユニットとして
  • 簡単操作で誰でも検証可能
  • 高い信頼性
  • 幅広いシートサイズに適応
  • 堅牢
  • PCにインストール可能な付属QCXソフトと組み合わせることで詳細なデータ検証が可能

QCXソフトウェア

読み取った磁気信号レベルを、結果を波形・数値・グラフで解析表示し 正否判定、MICRの不具合、画像の不具合、および警告を報告します。
カスタム アラートとスクリーン ポップアップを作成する機能を提供します。
これにより、問題が管理者に報告/電子メールで送信され、印刷現場オペレーターに必要な処置が通知されます。

利点

アップグレード可能なソフトウェアは、信頼でき直感的なユーザーインターフェイスを提供します。

  • 磁気と光学の同時MICRテスト
  • イメージ準備テスト
  • MICRと画像のカスタムレイアウト
  • 統計分析用のテストログファイル
  • テストアラートと画面ポップアップ警告

3種類のモデル

QCVシリーズには3種類のモデルが用意されています。

QCVベーシック

ベーシックモデルの読み取りヘッドは固定式です。シートのサイズは問いませんが、読み取りはドキュメント下部のクリアバンド内の文字列を読み取り、また横一列に並んだ3フィールドを一回の走査で読み込むことが出来ます。

項目 詳細
本体寸法 33 × 12.7 × 33cm
重量 8.1kg
電源仕様 115/220/240V AC-60/50Hz

QCV11

読み取りヘッド(赤〇)が上下方向に移動し(手動式)読み取り位置の高さを調整できます。
シートの縦サイズは11インチ(279.4mm)まで任意の高さで読み取りが可能です。

項目 詳細
本体寸法 61 × 12.7 × 38.1cm
重量 15.9kg
電源仕様 115/220/240V AC-60/50Hz

QCV14

読み取りヘッド(赤〇)が上下方向に移動し(手動式)読み取り位置の高さを調整できます。
シートの縦サイズは14インチ(355.6mm)まで任意の高さで読み取りが可能です。

項目 詳細
本体寸法 61 × 12.7 × 45.7cm
重量 18.1kg
電源仕様 115/220/240VAC-60/50Hz

QCXシリーズ

特徴

新型MICR(E13BとCMC7)検証器QCXは磁気レベルによるチェックと同時にオプションのOCR(光学読み取り)機能を付加することで、詳細な検証結果をオペレーターに同時に教えてくれる画期的な製品です。

  • 簡単操作で誰でも高精度な検証可能
  • 磁気レベル読み取り精度0.025mm
  • 結果データをメール送信可能
  • 高い信頼性
  • 統計的分析テストログファイルを機能
  • USBによるPCとの高速通信

QCXは磁気レベルと同時にOCR(オプション)による詳細なレポートが同時に作成されるので初心者でも間違いのない検証を行う事ができます。

PCモニタの検証結果の表示例

仕様

  • USBによる高速通信
  • 直感的に理解可能なように組まれたソフトウェア
  • 以下の4種類のモデル選択肢
    1. 磁気読み取り機能のみ
    2. 磁気読み取り+OCR併用
    3. 磁気読み取り+OCR/およびCheck21イメージチェック
    4. イメージチェックのみ
      ※イメージチェックとはアメリカなどで採用されている、小切手の電子処理化に伴う新法令に基づくイメージ読み取り機能のことで、日本市場では現状不要な機能です。
  • フォントは、以下の3種類から選択可能
    1. E13Bのみ
    2. CMC7のみ
    3. E13B+CMC7の両方
  • MICR読み取り精度 0.013mm、読み取り速度 8IPS 高速バス
  • OCR読み取り精度 0.025mm、読み取り速度 1.5IPS 低速バス
  • ソフトによるフォーマットゲージでの文字サイズ、スペースなどの比較テンプレート
  • MICRレイアウトのカスタム化
  • レポートへのグラフなどへの注釈付加機能
  • 統計的な分析を可能にするテストログのファイル機能
  • テスト&レポートのカスタマイズ